予防ワクチンの接種の仕方
小さな命を守るために
確実に抗体を作るために、賛否両論ですが、万が一のことを考え、当犬舎では獣医師さんと相談して、ワクチン接種をより考えた方法でおこなっております。
予防ワクチンに対する当犬舎の考え
1.命に関わる感染症に対して、より確実に抗体を作るため。
2.子犬の命を守るため。
3.すぐに屋外に連れ出すことが出来るようにするため。
4.地域によっては感染症が発生しやすいところがあるため。(野生動物の出現など)
まずは、命に対しての責任感から、このような考えとなりました。(2010年4月以降の当犬舎出産の子犬)
予防ワクチンの接種時期は次の通りです。
- 月 齢
- 生後4週
- 生後7週後
- 生後11週後
- 生後15週後
- 予防ワクチン
- ノビバック2種
- ノビバック5種
- キャナイン9-2
- キャナイン9-2
- 抗 体
- パルボ
- パルボ
- パルボ
- パルボ
- ジステンパー
- ジステンパー
- ジステンパー
- ジステンパー
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- アデノⅠ型
- アデノⅠ型
- アデノⅠ型
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- アデノⅡ型
- アデノⅡ型
- アデノⅡ型
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- パラインフルエンザ
- パラインフルエンザ
- パラインフルエンザ
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- コロナ
- コロナ
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- ※カニコーラ
- ※カニコーラ
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- ※コペンハーゲニー
- ※コペンハーゲニー
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- ※ヘプドマティス
- ※ヘプドマティス
※レプトスピラ
当犬舎では専属ブリーダーから月齢8週を過ぎた頃、子犬たちを迎えますし、ご見学の方も全国からたくさんお越しになります。そのため、万が一、感染症が犬舎内に持ち込まれる可能性もあります。ウィルス・細菌は目に見えないものであり、費用はかかりますがホワイトシェパードの命を第一に考えた管理体制をとっております。
そこで、2010年をもちまして、予防ワクチンの接種時期を上記のように定めました。
ノビバック2種・5種は、パルボウィルス株が他よりも多く、そして強く抗体を持たせるために採用しております。
最近アメリカで流行しだした2c株に対しても考慮しなければならないと考えたため、ノビバックを2回接種しています。ちなみにノビバックは移行抗体価も、他社よりも数値が非常に高く、4週齢からの接種ができるワクチンであるために、当犬舎ではノビバックを接種しております。
それ以降はキャナイン9-2(キャナイン9ではありません)を2度接種することにしております。
ですので、以前は一回目のワクチン接種を当犬舎負担とさせていただいておりましたが、この管理方法により、3回目までの予防ワクチン代金を当犬舎負担(但し、それ以前にお引き渡しの場合、生体代金からワクチン代金を差し引くようなことはしておりません)とし、残りの4回目のみ請求させていただくようになります。
予防ワクチン接種に否定的な考えの方もいらっしゃるかとは思いますが、最悪のケースを考え、犬の命を考えると、どうしてもこのような管理法となってしまいます。
特に当犬舎は群れでの生活をさせることが第一と考えておりますので、感染症に対する管理を怠るわけにはいけません。
さらに感染症に対しての充分な予防を行うため、
大腸菌・サルモネラなどの20数種類の細菌に対しての抗体を持ち、パルボ・ロタといったウィルスに対しての抗体を持つ成分の入ったミルクを与え、免疫力の向上に努めております。
当犬舎はブリーダーです。そこらへんのパピーミルやバックヤードブリーダーといった子犬の生産工場などとは、犬の人生に対して責任の考え方が根本から異なります。ホワイトシェパードという命と常に向き合っております。
そのために予防ワクチンに対しての考え方も、当犬舎の方針上、絶対に変更するわけには参りません。
どうぞご了承下さい。
※当犬舎は予防ワクチンの接種のため、獣医師さんに往診というかたちで来ていただいております。
そのため、都合上ワクチン接種が数日間遅れることがありますが、基本的に表の通り接種をしております。
繁殖犬に対してのワクチン接種
基本的にすべての育成中の若犬を含む繁殖犬に対し、法律で定められている狂犬病ワクチンの年一回の接種と、9種混合ワクチン(キャナイン9)の年一回の接種をおこなっております。
狂犬病ワクチンは、仕事柄、法律通りに接種しておりますが、妊娠した母犬、その他体調等を考慮して、不定期ですが確実に年に一回の接種をおこなっており、その証明のために、柵内の入り口付近に接種証明を頭数ぶん貼っておりますので、ご確認いただけるかと思います。
予防ワクチンですが、これもまた賛否両論ありますが、年に一回は必ず9種を接種するようにしております。
1年以上は抗体が存在すると言われておりますが、中にはレプトスピラのように半年しか抗体が存続しないものも含まれているため、当犬舎では上記のように接種をおこなっております。
これは当犬舎の繁殖犬に対する最も重要な管理方法だと考えております。
その理由は、常に群れで生活させ、子犬の社会性を身につけさせる事を何より優先させるためです。
感染症は凄まじいほどの勢いで健康な犬に感染していきます。しかも当犬舎はすべてのホワイトシェパードを群れで管理しているため、感染症が入ってから対策をとっても、とても遅すぎるのです。
愛犬の命を大切に考え、そのための処置ですので、予防ワクチンに対して否定的な考えの方は、決して当犬舎をお選びいただかないことをお薦めいたします。
犬の人生に対しての拘りを追求した結果でありますので、当犬舎のような予防ワクチンに対する考え方もあるということを、どうぞご了承下さい。