先住犬と後から迎えた犬
二頭目が増えてきた現状で
近頃急増しているのが、二頭目を迎える方。この方達は、自分の子に対して余裕が出てきたこともあり、二頭目を迎えることが多いと思います。
その他の理由で、一人では可哀想に思えて・・・。
まあ、もっともな話です。
意外とストレスを感じる事が多いホワイトシェパードなんですが、二人で仲良く遊んでいるところを見ると、そりゃ~、一人より二人いたほうがストレスも溜まりにくく良いと誰だって考えますよね。
でもここに落とし穴があるのです。
先住犬は意外と簡単にしつけ(実は信頼関係なんですけどね)ができたので、これだったら二頭目を飼っても良いかな~。って軽く思われることでしょう。
そして二頭目を迎え、先住犬と仲良く二頭引きの散歩。
そうなったとき、まだまだ若い二頭目の子は、飼い主と先住犬のどちらを頼るかといったら、同じ種族の犬を頼るのは当然のこと。慣れない土地での散歩で、堂々と歩く先住犬に信頼を寄せてくるのです。
これが、先住犬を育てるときに、そこそこ苦労した方は、二度目の子はそれ以上に最初からしっかりと育てられることでしょう。
家の中でも常に先住犬を意識して過ごす二頭目の子。
これが次第と飼い主よりも先住犬に対して、信頼関係を築くようになり、群れとしてまとまったときは、唯一信頼関係がある先住犬がその場にいると、飼い主や周囲の事など考えず、傍若無人に振る舞い、そして先住犬がいなければ、オドオドとしてどうしようもない・・・。
みなさん、お気づきになりましたか?飼い主がその場からいなくなると、オドオドしてヒンヒンヒン泣き続ける光景に。それとそっくりで、飼い主を頼りとしない子に成長してしまうのです。
それが散歩の影響でもあるのです。つまり二頭引き。
私がどうして11頭引き出来るのかというと、一人一人に信頼関係を築いているからで、頼ってくるのは周りの子でもなくリーダーである子でもなく私なのです。つまり私を中心とした散歩ができるからなのです。
11頭いますので勝手な行動をすると、散歩どころか、制止することもできないのは、ご理解いただけると思います。
オーナー様に3頭渡して散歩していただきましたが無理だたのです。それは私との信頼関係が出来ているため、頼る者が違えば、散歩させている人に対して、意識を持つことがないからです。
それと同じで、飼い主との関係が築けていないまま、先住犬と一緒に散歩をさせると、どうしても先住犬を頼りとした散歩になってしまい、結果、飼い主の言うことよりも先住犬の言うことしか聞かない子に育ってしまうのです。
まあ、それを簡単に解消するやり方もありますので・・・といいますか、信頼関係を築くやり方は至る所に同じような内容で書いております。そちらを参考にして下さい。
まあ、こんなことを言えるのは、私がその経験者であり、そのような子に対して、どうやってしつけをし直したかというと、実は上に書いている通りのことだけをしたからなのです。
基本、新しく迎えた子は、群れの中にいますので、リーダー的存在のモネの行動や仕草、自信に満ちあふれた存在を理解していますので、当然のようにモネを慕っています。
そういった子と初めての散歩にモネと一緒に連れて行くと、ヒンヒンといいながら、モネの側に近づきたがるのです。まあ、群れだからしょうがない。そこで私はその子と二人だけで散歩に出かけるのです。そのときにクセのない散歩を心がけてやるですが、最初は不安で動こうとしなかったのですが、数分後にはしっかりと付いてくるようになるのです。そのときにしっかりとした散歩をさせ、私の散歩をさせるのです。その子の散歩ではダメなのです。
私の思い通りの散歩をするためのクセを理解させるのです。そうすると私に従って落ち着いて散歩するようにるのです。そうやって私の存在を理解させることによって、誰が見ても、考えても無謀な11頭連れての散歩ができるようになるのです。
多頭飼育の場合、常に先住犬と二頭目、三頭目の子が一緒に過ごす事になりますので、その中で群れを形成してしていく上では、どうしても一番自信に満ちあふれた子がリーダー的役割を持ちます。
そんな子と常に一緒に散歩をさせても、その子しか信頼しないようになります。
ですので、せめて散歩の時くらいは、二番目三番目の子との関係を築くために、クセの無い散歩をさせるように心がけて下さい。そうすれば、飼い主は自分の意のままに動かない事を理解し、そしてそのような飼い主の自信に溢れた行動を認識していくと、頼りとされる飼い主として認識していきます。
そうすれば飼い主との信頼関係が出来上がって、そして先住犬よりも頼りとされる飼い主が、群れの中心となってどの子にも言葉だけで言葉に従う子に育ちます。
上の画像をご覧下さい。これがそのままの関係で付き合っていたら、大きな子がいなければ、小さな子は不安でオドオドとした子に成長します。
まあ、成長後もしっかりと変えることができますけどね。