犬の感情を感じよう
知れば満ち足りた生活が待っている
この画像、子犬が首をかしげていますよね。こんな仕草はとってもかわいいものです。大きくなってもこうやって首をかしげる。大きくなってもやはりとってもかわいい仕草です。
思わず笑みが出てくることでしょう。
しかし、それで終わっていませんか?
この首をかしげる行為についての意味をご存じですか?
初めて聞く音に対して興味を持ち、理解しようとしているところです。
この仕草をよく見てみますと、
目の方向と同じほうへ耳を傾けています。そして僅かに耳と耳の間隔が広くなっています。さらに動きがない。じっとその場にいます。
こういったとき、緊張や不安が無いということが伺えるかと思います。リラックス状態であるということです。
不安や緊張を持っていると、このような仕草はしません。
ということは、このような状態の時、犬はリラックスをしているということです。
そして知らない事に対しての認識をしています。このときにやたらと声を掛けたりせず、笑顔で眺めていましょう。
こうやって愛犬は人間社会での知識を蓄え成長していきます。
緊張・不安を感じるとき、犬はアクビをします。そしてその緊張が増すにつれ、鼻水を垂らしたりよだれが出てきたりします。そして極度の緊張・不安を持ったとき、嘔吐・便をしてしまいます。
車酔いが良い例です。車の中から見える景色、雑音といったものに対して緊張・不安を抱えているのです。
落ち着きが無くなり、ヒンヒンと鼻を鳴らしたり、そうやって不安や緊張を現しているのです。
そのような時、側にいて不安・緊張を和らげてあげることです。触れながら声をかけながら・・・。不安・緊張に対しての意識を飼い主を意識させるほうへ持っていくのです。大丈夫だよって。
アクビといっても不安・緊張を抱えている気持ちだけを現しているわけではありません。
まったく異なる意味を持つアクビもあります。これは飼い始めて観察してみて下さい。
どういう理由でなのか・・・とっても簡単です。すぐにお解りになることでしょう。私たち人間と変わらないなぁ。そのように思われることでしょう。
こうやって犬の仕草・行動から色々な感情を読み取ることができます。
それを生かした育て方をすれば良いのです。
例えば怖がったり不安なとき、それに耐えきれず唸ったり吠えたりします。
その時に皆さんならどうしますか?
おそらく「吠えたらダメ!」と注意することでしょう。
しかし、この注意によって飼い主の声にますます緊張の度合いを高めてしまい、パニックを起こすこともあります。
恐怖を感じるモノへの緊張と飼い主への緊張がプラスされるのですから。
そのようなときは、まず冷静にさせること。
これが大事です。意識が対象となるモノに対して強く向いていますので、その意識を飼い主の方に強く傾く付き合い方をすれば良いのです。それが信頼関係を築くということです。これは別のページで記載していますので、そちらをご覧下さい。
こうやって行動や仕草を観察し、犬の気持ちを理解し、役立てることがしつけの基本です。
愛犬の細かな仕草に感情が隠されているのです。それを読み取り、愛犬の気持ちを理解することが大切です。
愛犬の気持ちを理解していないと、散歩中に別の犬が通り、愛犬が吠えかかっていくので、別の散歩コースを作る。あるいは時間を変えるなどを工夫をされるかもしれません。
ですがその問題は愛犬が解決できる環境を与えないと本当に解決することが出来ません。
その時の愛犬の仕草や行動を観察し、それがどのような意味を持つことなのか。
これが「犬の言葉」です。
(※犬の言葉については、別サイトホワイトシェパード観察日記で書いていますのでご参考に。)