ドアを開けると
愛犬の気を飼い主に向けること
室内飼育の場合、屋外でサークルなどで囲んで昼間は庭で過ごしている愛犬をお持ちの方、ドアを開けるとき、どのようにして愛犬を屋外もしくは室内に入れていますか?
ドアを開けると飛び込んでくる愛犬。
その時は、部屋もしくは外に入りたい・出たい一心で、心は完全に外・室内に対してのみ意識を集中させています。
ですからドアを開けたとたんに、勢いよく入り込む。
これは散歩に出かけるときも一緒の行動となります。
喜びのほうが飼い主への意識を忘れさせているため、興奮状態で飛び出すのです。
これを飼い主のほうへ意識させることにより、常に冷静な状態で愛犬を導くことができるようになります。
散歩の時、勢いよく飛び出して、引っ張られ、そのまま引っ張られた状態で散歩してしまう・・・。
いってみれば、愛犬に支配された散歩となり、その自由を愛犬は勘違いし、常に興奮したままの散歩をしてしまうのです。
散歩は自由。おそらくそのような子というのは、犬や猫、人を見かけた際、勢い余って吠えたりしませんか?
冷静でいることが出来るなら、その対象物を冷静な目で判断できるのです。そしてその対象物に対しての知識を得ようと観察するのです。結果、吠えなくても良いものであることを理解するのです。
まずは冷静にさせること。
外に飛び出す喜び、部屋に入る喜びをまずは飼い主がどのような感情を持って、どのような行動・仕草をしているか確認させて、飼い主に対しての意識を高めることが重要です。
この画像の子はオーナー様の子です。
強烈な要求吠え・そして興奮。これらが解消してしまった子です。
そのやり方は、至って簡単。飼い主に対しての意識を高めること。
どこにでも書いていることなのですが、このドアの開け方にもやり方を変えて接するようにすると、
非常に落ち着いて行動するようになり、結果、飼い主を認めるようになりました。
そのやり方とは、まずマテ。もしくはスワレ。そして飼い主の目を見るように促す。
飼い主の目を見るということは、飼い主に確認をとるクセをつけます。
ですから、何か行動する際、必ず飼い主の目を見て、確認してくるようになるのです。
そうすると冷静な気持ちで行動するようになり、その結果、色々なところに役立つようになります。
部屋の移動も階段の上り下りも飼い主より先に行かせないなどを教えることにより、冷静な行動をとることができるようになるのです。
まずは目で確認させること。これを徹底してやってみて下さい。
それによって、飼い主が出たらダメだという表情を見ただけで立ち止まり、出なくなるのです。
これが本当のアイコンタクト。飼い主は表情でも感情を伝えてくるということを覚えるのです。
飼い主は声や言葉だけで話しているのではないということを覚え、表情や仕草でも飼い主の考えを理解するようになります。
そうやって一つ一つ飼い主とはどのような人なのかを認識させることが大切です。
ちなみにこの画像の子は、オーナーさんと二人で作り出した言葉がとっても増えています。
信頼関係が深くなってきて、次第と飼い主のことを理解してきた証拠です。そうすると表情にまで余裕と落ち着きが現れるようになり、お互いの意思の疎通を図ることができる、とても素敵な関係を築かれました。